アコギ中心の生活

日々考察する音楽や楽器のことなどブツブツ。

エレアコの音を生っぽくするVol.2(EQ編)

エレアコの音(ラインの音)を生っぽくする自分なりの考えを綴るシリーズ。

 

今回はEQ(イコライジング

 

第一回はいきなり「コンプ編」でしたが、本来このEQが一番基本であり一番重要なんですよ!

 

「これで蘇る生音!」「本来の響きを取り戻す!」「つなぐだけで温かい音へ!」

・・・・などのキャッチフレーズがついたプリアンプの新製品が出るたびに購入しては「さほど変わらないな〜」の繰り返しの小銭持ち素人ギタリストは大量に存在してると思います(笑)

 

あなたが買ったその機械、専門に研究してるメーカーが発売しているんですから、そんな無茶に悪い音が出るはずがないです。ちゃんと使えばいい音が出るんです。

 

たいていは「魔法の箱」みたいなつもりで買って繋いでるんでしょう。

自分の耳を使ってない人、明確に求める音がない人ほど新製品の力を信じて絶賛無駄遣い中でしょうね(笑)

 

確かに新製品には様々な技術が盛り込まれ、魔法のような仕事をしてくれますが、どの辺をどう加工してくれているかを耳と多少の理屈を働かせながら使うべきなんです。

 

まず、生の音が好きで買っているギターを使用している前提で話します。

①ラインの音は出さず生の音を集中して聴く

②ラインの音をスピーカーから出す

③先ほど聴いた生の音と同じように聴こえるようにEQを触っていく

(プリアンプやアコギアンプを例に挙げて説明します。ミキサーのEQ、エレキやベースのグライコなどのイコライザーでも可です。その場合の動かす周波数については後述します)

④ボリュームを絞って生で弾く、ボリュームを上げてラインの音を聴く、を繰り返しながら徐々に生の音に近づけていきます

何回も何回も触りましょう。1時間、2時間かけても構いません。

だんだんどの弦の音がどの周波数か分かってくると思います。

 

具体的な僕のやり方は、

①まず6弦の開放弦の生音を鳴らし、次にEQでLOWとMIDを動かし低音の音の傾向を近づけます。全く同じにはなりませんが雰囲気を寄せていく感じで。

同じ作業を5、4、3、2、1弦と続けます。(もちろん高音弦に移るにしたがって使うEQもHIGHよりに移行します)。

 

これで終了!!コードをジャラーン!!「うん、まあまあ」

ストロークジャカジャカジャカー!!「ん??なんかプリプリ?モコモコ?ズンズン?」違和感が出る場合が多いかと。

 

②MIDのつまみを下げる。ちょっと下げては弾く。ちょっと下げては弾く。を繰り返しててください。すると、あるポイントで「耳障りな音が遠くなったぞ?自然な気がする」となるはずです。※決して生音になってるとは感じないですよ。

 

どのくらいMIDを下げましたか?思っているよりもガッツリと下げた方が多いかと思います。(使用してるEQによって違うとは思いますが)。そこまで下げると音が変わってしまいそうで今まではほぼフラットな使用法だった方はビックリするでしょう。

でもいいんです。そうやって使うものなんです。MIDを0にしたからって中域の音が全く出なくなることなんてないんです!耳を信じて積極的に動かしましょう。

③MIDのバランスが取れたら、LOWとHIGHのEQを少しだけ上げ下げして仕上げましょう。(MIDを多く切ったことによって聴こえ方が変わるのでそこを補正する)

これが僕なりのイコライジングのやり方です。

 

エレアコアンプやエレエアコ用プリアンプを使用してる方は結構簡単にできたのでは??

それは、最初からエレアコの補正で使うべきであろう周波数の箇所をLOW MID HIGHに設定してくれているからなんです。これの設定箇所が絶妙であり、反応の仕方が音楽的に優れているものが専用プリアンプなんです。便利でしょう?

 

しかしミキサーでEQをいじってみた方は「なんか上手く行かない気がするぞ?」って方もいるかと

それは、そのLOW MID HIGHに設定されている周波数がエレアコに特化していないから。周波数の設定を変更できない場合は、それでなんとか頑張ってください(笑)

しかし、大抵はMIDだけは周波数を変更できます。200Hzとか1kHzとか書いてると。

それを1kHz前後に合わせてみましょう。そこで合わせた周波数を

動かすってことになります。ミキサーによって効き具合が違うので、何Hzに合わせるとエレアコに合うかは言い切れません。

設定した周波数だけをズバ!!っとカットするのではなく、そこを中心に(V字型風)にカットする仕組みなので、どこに合わせるとちょうど気持ちい効きをするかは探ってください)

 

プリアンプは持ってないけどエレキやベース用のコンパクトグライコを持ってる。

という方は、「使ってみてください!!!フラットに設定しても音が劇的に痩せたりするものだったらヤメてくださいね」

実はアコギ用のプリアンプよりこっちの方が自然に生音に近づく場合も多々多々多々あるんです!!!

アコギ用機材でLOWとなっているのは大体50~60Hz前後、MIDは1kHz前後、HIGHは6kHz前後。ですので、これに当てはまる箇所動かしてみてください。

ここでも音のポイントはMID域です!!

グライコの良いところはMIDに当てはまる場所が2〜3箇所バラバラに動かせること!!

400Hz、800kHz、1kHz、って場合が多いかなと。

この400kHzってのが大活躍する場合もギターによってはあるんです!!

前述通り、アンプなどのMIDは1kHz前後を中心にV字風に動かす仕組みになっています。なので、1kHzと400Hzを同じだけカットするってことができないんですね。

でもグライコなら自由自在!!!

経験上800HZ〜1kHZで弦の目立つ鳴りを調整、400Hzあたりで、ピエゾの太ずぎるアタック音、カッティングの嫌な太い音、がいじれるかなと。

 

すっごい効きが分かりやすいでしょ?

6箇所くらいしか動かせないコンパクトタイプでもここまで変わるんです。

スタジオレベルのグライコなら何十箇所も動かせます。

これをプロのエンジニアは細かく細かく設定できる耳と技術があります。

すごいデジタル機器やピックアップがない時代のライブ音源を聴いても結構ナチュラルだったりすることもあるでしょ?ラインの音と生の音の周波数の差や気になる箇所を細か修正できればEQだけでそこそこ戦える!!!んです。

 

が、それには経験が必要です。聴いた音が何Hzで、これを切ったら補完的にどこのHzを上げないと、、などなど。耳、技術、経験、がないとできません。

できたとしても、プレイヤーがライヴなどの限られた時間でそれをこなすのは不可能ですよね?

 

そこで、登場するのが アコギ用のプリアンプなんですよ!!!!

 

「最初にアコギ用のプリアンプのQEの説明してたでしょ?また同じこと!?」

 

僕が言いたいのはね、

アコギ用の特別な機材なんかなくてもプロのエンジニアは耳触り良い音を作り出すんです。

あなたが持ってるそのプリアンプはその技術をシンプルな操作で、直感的に操れて、かつ大きな失敗しないようにせき止めてくれる機器なんだよ!!!ってことを踏まえて使ってみろ!!

ってことなんです。

 

なんか熱くなってきましたね(笑)

 

今回はEQの話でしたね。

 

結局は、ラインの音はMIDカットで生に寄る!!ってことだけでしたね(笑)

 

ちなみに私は、アコギ用プリアンプとコンパクトタイプのグライコを併用しています。

グライコの方は400Hzをピンポイントで少しカットする専用。

正直なくてもいけます。でもあると安心します。

 

私愛用のセットはこんな感じ↓

詳しくは画像クリック。

 

Fishman Aura Spectrum DI プリアンプ

[rakuten:ishibashi:10090425:detail]

BOSS Equalizer  GE-7

 

 FISHMANのSPECTRUM D.Iは EQに加えてコンプやAURAシステム(生音を再現するシステム)を搭載していますが、その話はまた次回。

また、ギターやピックアップよってはEQしか使わず他の機能はOFFってことも多々あります。シンプルにEQ&D.I機器として優秀です。

 

SPECTRUM D.IはMIDが1つなんですが、MIDが2つ付いているプリアンプもあります!便利です。その場合はグライコを持たなくてもいい場合が多いですね。ってか持たなくていいでしょう(笑)。

こちらもギターに合わせて愛用してます!!

EQで音を作る感覚はこちらの方がオススメ!!効きも良い!!

まずはこれで修行して欲しいですね。

これで完結もできます。これにプラスアルファもできます。これを理解したら別のハイテクなプリアンプへの乗り換えでも操作すべき芯の部分が養われているので扱いやすくなるでしょう。

 

L.R.BAGGS VENUE D.I. アコースティックギター用 プリアンプ DI

もう少しお安く、なら 同ブランドのこちらもオススメ。

L.R.BAGGS Para Acoustic D.I. アコギ用ダイレクトボックス 正規輸入品

 

ですが、EQをちょこちょこいじるのにはつまみが小さいかな〜。

 

また、意地でも周波数を見つけてピンポイントで動かしていきたいと言う方は

このグライコがオススメ。持ってて損はない。こだわり心が溢れてきたあなたは基本システムに保険で追加しても良いかと。ギターを持ち替えてもこれで補正可能。

 

MXR M108 10 BAND EQ

MXR M108 10 BAND EQ

 

[rakuten:kurosawastore:10098769:detail]

 

さあ、基本のEQ編は終了。

ここで終えるか、さらに追求して機材を足すか、は自由。

 

僕は基本、ピエゾピックアップの時はSpectrum D.I(+グライコの場合もあり)と前回書いたBossのコンプ(CP-1X)。

 

マグネットピックアップの時は LR BaggsのVenue D.Iと同じくBossの CP-1Xに加えディレイを使うことも。

 

その辺はまた次回以降に!!

 

 

 アコギ オススメ プリアンプ

をまとめますと

Fishman Aura Spectrum DI 

L.R.BAGGS VENUE D.I. 

L.R.BAGGS Para Acoustic D.I. 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サムピック選び

サムピックを常時使い始めて5、6年。

いまだにベストなモノを探す旅は続いています。

 

正直どれをつけてもそれなりに弾けるんですけどもw

 

何十種類も試しながらベスト1を模索している中で、「これはダメ。 NO.1サムピックトーナメント敗退!」と放置されていたモノを数年ぶりに使ってみたら「お!これスムーズ!」となったり、よくわからなくなってきましたが(笑)

 

サムピックを模索してきた中で言えることは、どこに重点を置くかで求めるモノも変わるってことです。◯◯部門ならコレ、みたいな。

 

ということで、勝手に部門賞をお知らせ!笑

 

①サムピックを付けないスタイルの指弾きも併用する場合。

生の親指で弾く時と同じような角度や距離感で弾けるサムピックを探す。

あまりに生の時と差がある弾き方になるサムピックだと、外して弾く時、また生から装着した時、にしばらく違和感がある感じがします。慣れてくるとすぐに対応できるんですが、やはり最初は「自転車にサドルの高さが急に変わった?」って感じを受けるかとw。なので、生親指に近い感覚で弾けるものを使いましょうや。

 

「生指っぽく弾けるで賞はこちら

 

 

これは革命的な商品です。

①指のサイズが調節できる。ベルト式

②そのベルト部分がゴム。

③ゴムだから全然痛くない。そしてゴムだからズレない。

④ピック部分はスリット入り。

⑤スリットがあるから弦に当たっても「しなる」

⑥通常のサムピックの固い感じが皆無

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生指っぽく弾けるで賞、に選出してますが(勝手に)、これは万能で色々使えます。

スリットの効果でストロークもしやすい!! 

まぁ一度使ってみて下さい。硬さはMIDIUMがオススメ。

 

このサムピックは、ブルース、ラグタイムのフィンガースタイル奏者として有名な内田十紀夫さん考案の品です。ご興味ある方はコチラを。

 

「軽快に弾けるで賞」

今、僕はコレ使ってます。(今の指の気分がコレ、ってことですかね。また変わるかもw)

これね、親指が弦に引っかからないんですよ。引っかからないってことはないか、でもスラスラと親指が動きます。速めのスリーフィンガーとか超楽に弾けます。

その理由は 

①よくあるサムピックより薄め(1mm)

ピッキング部分が若干細めで、非常に鋭角

③滑り止めがついてる(フィット感向上、衝撃を若干吸収)

 

サムピックを使うプレーヤー達は、実は買ったそのままの形状で使っていないことが多いんです。そのままでは固すぎたり、長すぎたりするので自分でカスタマイズします。

カスタマイズの中でも王道なのが、「爪ヤスリで先端を薄くする」。

これによって、弦への引っかかりも軽減されますし、重たすぎる音も調節できます。

しかし、このピックは上記①、②のおかげでこの作業をしなくても使えるんです!!!

 

1mmというのサムピックでは薄めなんでしょうが、普通のフラットピックだとheavyくらいです。このサムピックは先端細めなので、弦に当たるアタックも控えめ。ということで、ストロークも意外としやすい。うまく角度を使いこなせれば、ジャカジャカとストロークも、高速スリーフィンガーも、あったかアルペジオもこれ一つでいけます。

 

しかし、サムピックを使う目的はフィンガースタイル時の太い低音だ!!!

という方にはオススメできませんね。僕はこれで十分なんですけど。他の指で鳴らしてるバランスとも調和するし。

しかし、(2度目になりますが)サムピックを使う目的はフィンガースタイル時の太い低音だ!!!

という人にはオススメしません!笑

 

オールマイティーで賞」

 

 値段も標準的。

長さも短めなので加工しなくても使える。(するもよし)

適度に柔らかい。(上記のTAKAMINEほどではない)

音が温かい。

先端の薄さが扱いやすい。

フラットピックのような音が出しやすい。

 

ん?完璧じゃん?

もうコレでいいのでは??

と思うでしょうw

そうじゃないんだよな〜。

力をうまく抜けないとストロークの音がデカくなる。

僕には低音が大きすぎる。(僕には!ですよ)

疲れてきたからもう説明はしませんけど笑

でも、オススメなのは間違いない。一番長く使ってきたものです。

 

僕は30種類ほど試した結果、この3種類を気分で使っております!!

みなさんの色々試して下さい。

 

 あ、これを深めに挿して(関節くらいまで)使うってやり方もオススメですw

ピック部分が5mmぐらいしか出なくなるので、指感覚で弾けるんす。

ま、番外編ですけど〜

 

オススメ サムピック 

編でした〜

 

 

 

有山じゅんじ ラグタイムの流儀~弦で紡ぐありやまな音楽~ [DVD]

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エレアコの音を生っぽくする!Vol.1 (コンプ編)

エレアコ(後付けピックアップも含む)の音を 生で弾いている時の感覚で弾けるように研究している私です。

 

はい。その体験談を小出しに発表していこうかと。。

ピックアップから出た音をスピーカーで鳴らすとね、何か違和感ありませんか?

優秀なアコギ用D.Iを通しても何かが違和感。。(僕だけですかね?)

現在はアコギ用ピックアップも凄い進化で、マグネットタイプはエレキくささが減り、ピエゾタイプもクリアで分離の良く、各社から出ているアコギ用プリアンプはピエゾくささを軽減してくれたり。エレアコとして良い音」というレベルがかなり向上しています。

 

が!!弾いてみると、なんていうか、「良い音すぎる?」「クリアすぎる」「ギターじゃない気がする」「良い音なんだけど?」

 

僕が生でアコギ弾いている時に感じることを絞り出して文にしてみますと。。。

・弦1本1本の音というより弾いた弦がまとまった音として塊で響いてる感じだな。

1弦1弦弾いた音と、何弦か同時に弾いた音では、各弦の音すら違って聴こえる。

・どこまでも綺麗に音が伸びているわけではない。

・綺麗に響ききれなかった音域とか音量は ボディーに吸い込まれてる気がする。

・コードで弾くと、発生源不明な雑音が鳴ってる気がする。

・ボディーの共鳴は イコライザーとコンプとリバーブみたいな役割っぽい。

 

エレアコを弾いてる時に感じることは、上記と真逆な感覚!!!と気づく。

 

ということなら、上記の感覚をピックアップサウンドに足していけばよい!ということで。

 

第一回

『アコギはコンプで逆にリアルになる!!』

ベタにリバーブとかイコライザーの話をするのは面白くないので、意外と一番効き目ありと感じているコンプから話すことにしました。

 

アコギにコンプって??

と思う方も多いかと思います。

アコギはダイナミクスがあってこそ!」とおっしゃることも。

 

でも、生でアコギを思いっきりかき鳴らしてみてください。

弾いたら弾いた分だけ響きますか?

ボディーが何かしら吸収するなりでバランスとってくれてませんか?

弦も和音が重なった音で一体感が出てませんか? 

この仕事ってコンプの仕事ですよね。

 

だから、コンプを導入してみたら、ビンゴ!!

 

で、決して強くかけたらダメです。

アタックは遅めで、レシオも小さめで、スレッショルドも低めで。(ゲインリダクションがあれば、6dbも振れたら十分かと)

 

ただせっかくのこだわったピックアップの方やアコギ感にこだわる方は、音質自体を変えるコンプはNGですよね。

で、エレキ用のコンパクトペダルのコンプではその点が問題でした。(設定次第では使えなくもないが、周波特性とか、単純にコンプのかかり方とかが、アコギ感を損なうことも多し。(4種類ほど試しただけですが。。。)

 

1番のオススメは、ラックタイプのコンプ。スタジオにあるような。

ですけど、こんなの持ち運べませんよね。

でも、ライブではPAさんがいます。もちろんコンプも PA席にあります。(大抵は)

腕の良くアコギが好きなPAさんは勝手に無意識に良い仕事をしてくれてる場合もありますね。その場合は全て解決(笑)

でも、いつでも同じ音で、という前提からは外れるのでこれは除外。

PAさんとコンプのかけ具合の話をゆっくり出来る関係性のある方はこれで頑張って!)

 

2番目はベース用のコンプ。

これだと持ち運べますね。ベース用は低音用と思ってる方がいるかもしれませんが、実は非常にレンジが広い!あの低音からスラップの時の打撃音や倍音に対応しています。

なので、もし何かしらベース用コンプを持っている、または貸してくれる人がいる、という方は試してみても。

しかし、持っていない人はわざわざ買うまでもないと思うので、具体的な商品は紹介しません!!(笑)

 

3番目はコンプ内蔵のアコギ用プリアンプ!!中でも LRバッグスの「Session D.I」はオススメです。

 

 

 

エレアコには必需品のEQも付いてますし、D.Iも兼ねています。

そして、この内臓のコンプも 1つのツマミを回すだけ。コンプの設定ってのは非常に難しいので、初心者には厳しいってのが実情ですが、これは簡単。

またこの製品のコンプは、「コンプEQ」と名付けられています。アコギに重要な中域の音の雰囲気の調整にもなる感じですね。

自然なまとまり感が出て、アコースティックらしさがでます。

 

 

さて、先日出会って、感動した本命の逸品は!!!

「BOSS CP-1X」

BOSS CP-1Xレビュー

とでもいきましょうか!笑

 

 スタジオのラックのコンプのような仕事をしてくれます!!

BOSSのコンパクトってことはエレキギター用なのに、これはレンジの広さといい、ナチュラルな音といい、今までのコンパクトとは全く違うぞ!!

と一人でザワつく(笑)

そこで、居ても立っても居られなく調べてみると、メーカーの公式サイトや動画にも「アコースティックギターにもオススメ」と謳われていました!!さすが!!

 

 

本当に自然にかかるんですよ。押し潰された感や、音の変化があまり感じられない。

でも、ちゃんとコンプのすべき仕事はやってくれてる。

 

これは僕だけの感覚かもしれませんが、生でギターを弾く時、指弾きなどで優しく鳴らす時、無意識に少し顔をボディーに近づけてるんです。

ピックで思いっきりストロークする時は無意識に顔をギターから遠ざけてるんです。

微妙なレベルですが耳に感じる音量を調節してるような。

そんな感覚を再現してくれてるようなコンプです!(笑)

また、演奏方法を分析してくれてるらしいのです!(すごいぞBOSS!)

この辺はメーカーさんのサイトなどで確認してくださいね。

私は、実際使って、とても良い音だった、と感じて喜んでいるだけの人ですから、理屈はいらないので(笑)

 

また、前半にも書きましたが、アコギは弦で鳴る音とボディーが響いて鳴る音の2つが合わさっています。

その中でも、ボディーが響いてから外に出て行く音は「音量や音階の受け止め方や響かせ方がボディーの材質や形状によって違う」んです。

どれだけ強く弾いても小さいボディーのギターは大きいギターほど低音も出ないし音量も出ない。同じ弦を張って、同じ強さで、同じピックを使っても。

一回ボディー経由で音が作られるんです。うまい具合にまとまった音になるんです。

音の束が感じられるんです。6本の弦以外の音も塊で響いてるような気がするんです。

この音の動き、このコンプの導入で感じれるんです!

 

筆者のアコギ用セッティングです。

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 アタックは出来るだけ残さないとアコギの頭のパンチがなくないますからね。

これは多くても12時のところまでですね。

レシオも少なめ。やはりダイナミクスは大事な要素ですから。これもきつめにかけた音を求めても12時あたりまでかな。

COMPというつまみは、使うギターの音量によって変わってきます(ゲインみたいなものですかね)。私は、リダクションメーターが6db振れるくらいを目安にセッティングしてます。

 

ピックアップ単体でも、生音に近いニュアンスで出る時代になってますが、僕は使いたいですね。コンプ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

iRig Acoustic Stageレビュー

 アコースティックギター用マイク&インターフェース「iRig Acoustic Stage」

(IK Multimedia アイケーマルチメディア ) メーカーサイトで商品詳細を確認

発売情報を知ってから、ず〜っと待ちわびていました。そして、2017年1月末(日にちを忘れました笑)に発売。当日にゲット!早速レビュー!!

iRig Acoustic StageiRig Acoustic Stage口コミは大抵良いことを言ってますが。。。。さてさて。。。。

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そもそも それって何?の人のために メーカーサイトを少々引用しながらご説明。 
  • アコギやウクレレで使用できるクリップ式の小型マイクロフォン・インターフェース「iRig Acoustic」が既に販売されていた。
  • それをライブやレコーディングでも対応できるよう専用のデジタル・プロセッサーをセットにしたものが「iRig Acoustic Stage」
  • 32-bitのプリアンプDSPユニット「iRig Acoustic Stage モジュール」とiRig Acoustic Stage専用の「iRig Acoustic」MEMSマイクのセット 
既に販売されていた「iRig Acoustic」から凄かったんですよ。
最先端のMEMS(Micro Electrical-Mechanical System:微小電気機械システム)技術をベースにしたマイクロフォンが採用されています。 この小型ながらも正確かつフラットな周波数特性を持った無指向性のMEMSマイクロフォンと、プリアンプ・ユニットに搭載された32-bit DSP機能により、これまでの弦の振動やボデイの振動を拾うだけのピックアップでは捉えることの難しかった、表情豊かで存在感に溢れるギター・サウンドを捉えることを可能にしています。*1
それでいて、コンデンサーマイクで集音したかのような音が簡単に録れる。iOS対応で、iPhoneiPadのイヤフォンジャックに差し込むだけですぐ録音できるという優れもの。

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でも「iRig Acoustic」の役割はあくまでインターフェースだったんですよ。音色は専用のアプリ(AmpliTube Acoustic)を使って初めて輝く。本当に綺麗にアコースティックの音が録れるので、この音をライブでも使いたいと思う人はたくさんいたでしょう。(私もその一人)。そのためにはiPhoneiPadから出力した音をPAさんに送るしかなかったのです。(何度か実際やりましたが、実践的な操作性ではないし、何よりステージで電話をいじってる姿はね、、、笑)
そんな僕みたいな人の意見を知ってかたまたまか元々かは分かりませんが、ライブで使えるように開発されたのが「iRig Acoustic Stage」
名前に「Stage」が入ってますね!これなら「Stage」で使えますよ!
 
では、「iRig Acoustic Stage」の凄さの説明の続きを。
従来、アコースティック・ギターのサウンドをPAシステムに送るには、2つの方法しかありませんでした。1つはピエゾやマグネティック・ピックアップを使う方法ですが、アコースティック・ギターの自然で暖かみのあるサウンドを捉えることはこの方法では困難でした。もう1つの方法は、マイクロフォンを設置し、そのマイクの「スウィート・スポット」に座って、ギターを演奏する方法です。この方法では、ステージ上での動きがまったくもって限られてしまいます。
 
iRig Acoustic Stageは、そうしたアコースティック・ギターのマイキングの制限を取り払い、アコースティック・ギターの特有の自然で暖かみのあるサウンドをライブ・ステージ上で実現するシステムです。また、ユニットに搭載されたオーディオインターフェース機能を用いることによって、お使いのDAWソフトにレコーディングすることも可能なためDTMによる音楽制作にも最適です。
 
 「クリップみたいな小さいマイクをサウンドホールに挟むだけでコンデンサーマイクを立てたみたいな生々しい音が拾えるんです!!ライヴで使えるんです!!」ということ。
 
 下記のサンプル動画をご覧あれ!!
 
そして私は買いました。↓Amazon参照
IK Multimedia iRig Acoustic Stage アコースティック・ギター用マイク&プリアンプ・システム【国内正規品】

IK Multimedia iRig Acoustic Stage アコースティック・ギター用マイク&プリアンプ・システム【国内正規品】

 

 ↓楽天参照

 マイクの取り付けは簡単

アコースティック・ギターのサウンド・ホールに、最大4mm厚まで対応したクリップで挟むだけ。ギターに何か特別に手を加える必要はありません。

 という簡単装着までは、以前の「iRig Acoustic」と同じですね。

本当に楽チン。

 

で、このちびっ子マイクの出力端子を、今回の売りであるプリアンプに挿入!

そして、このプリアンプのOUTにシールドを〜。そしてミキサーなりアンプへ!!

 

凄いですね〜。凄いです。
マイク部分の凄さは知ってましたが、今回登場のプリアンプが凄いですね〜

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この凄さの秘密は メーカーさんのサイトを引用させてもらいますと、

DSP機能搭載
プリアンプ・ユニット

iRig Acoustic Stageのプリアンプ・ユニットには、高品位な32-bit A/DおよびD/Aコンバータが内蔵されています。 この高品位な32-bit A/Dコンバータにより、MEMSマイクロフォンで余すところなく捉えられたアコースティック・ギターの表情豊かなサウンドは、正確にデジタル情報に変換されるのです。

そして、iRig Acoustic Stageのプリアンプ・ユニットに搭載されたDSP機能との相互作用により、そのデジタル情報化されたサウンドはさらに最適化されます。プリアンプ・ユニットは、入力されるオーディオ信号(すなわちお使いの楽器のサウンドや奏法)を解析します。 そして、DSP機能により、そのサウンドを最適化してくれるのです。 この最適化のためのサウンド・プロファイルは、スチール弦とナイロン弦のそれぞれに、NATURAL、WARM、BRIGHTの3種類、計6種類のプリセットが用意されています。

 

カスタム・キャリブレーション

iRig Acoustic Stageは、大抵のギターで最適なサウンドが得られるように、キャリブレーションされています。 もちろん、このキャリブレーション・プロファイルをカスタマイズすることが可能です。 プリアンプ・ユニットのTONEボタンを長押しすると、キャリブレーション・モードに入ります。このキャリブレーションは、数分で終了します。そしてお使いの楽器の特性や奏法に合わせてより最適化されたサウンドを得ることができるのです。

 (メーカーサイト引用)

ということなのですって!!

 まあ、難しいことはレビューに必要ないでしょう!!

簡単に言いますとね!!

 「プリアンプのTONEてボタンを長押して、しばらくジャカジャカとギター弾いたら、勝手に良い音にしてくれます!!その後、イコライザ感覚で 明るい音、暖かい音、自然な音の三種類から好みのタイプに簡単に変えれます」

 ってこと。

「シールド1本あればライブできます」ってこと。

 

凄いな〜、凄い。インブリッジピエゾピックアップのプリプリした音も、マグネットタイプのエレキくささも、皆無!!

 

あ!!言い忘れてた!!

こいつ、マイクなのに、ハウリングがほとんどない!!

 

ないというか、なくせる!!

 

調子に乗って気持ちよくジャカジャカ弾いていたら、

「ぶ〜ん、ブォーン」

ハウリング始まっちゃたんですよ。で「そういえばフィードバックって書いたボタンあったな!」と思い出し ポチッと押したら即座に

「ぶ〜ん、ブォーン」終了!!

 

実践してから説明書見ましたところ(笑)

 

これもまた、このプリアンプの凄いとこなんですね。↓

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フィードバック防止機能

アコースティック・ギターをライブ・ステージで使用する際、フィードバックの恐れが常につきまといます。ですから、リハーサルは入念に行わなくてはなりません。それでもフィードバックが生じたら…。音量を下げて、スピーカーから離れて…。考えたくもありませんね?iRig Acoustic Stageのプリアンプ・ユニットにはフィードバック防止機能(CANCEL FEEDBACKボタン)が装備されています。このボタンで、フィードバックが生じ得る複数の周波数帯域を即座にカットすることができます。

*3

 

無茶苦茶ボリューム大きくしたらダメでしたが、ちょっとやそっとではマジでハウリングしなかった!!マジで!!

 

もう弾き語りのライヴはこれで決定です。

 

でも、音量が大きいバックバンドがいたりしたら、さすがに使えなかったりもするでしょう。(一応マイクだから、音を拾います。実際声も多少拾います)

そんな時、こいつは 元からギターについてるピックアップを利用できるというから驚きです。2チャンネルミキサー的な感じ担ってるのです。

 

もともとピエゾピックアップとかマグネットピックアップなどが付いてる人は、こいつのプリアンプのAUXにシールドを挿すんです。
それだけ。あとは、マイクとピックアップのバランスをとるつまみで適当に混ぜるだけ。
 
ピックアップで出力しながらも、エアーのマイクを立ててるってのはプロのステージではよく見る光景です。それを再現できるわけで。
 
 これの効果をデジタルの力でなんとか作り出そうってのが FISHMANの AURAテクノロジーですね。僕もFISHMANS SPECTRUM D.Iは愛用しています。
ライヴには最強です。接続もシールド1本だし。つまみのシンプル。音も妥協の中では90点。
 
ただ、正直マイクから出てるケーブルが細かったり、爆音ではマイク成分どこまであげれるのか実験して見ないとわからないし。。
 
バンドつくなら、無難にSPECTRUM D.Iですね、僕は。
 
弾き語りなら iRig。多分 ピックアップのブレンドは弾き語りなら不要かな。こいつの音だけでいけると。こいつの音だけでいきたい!!
 
コレね↓ Amazon参照
IK Multimedia iRig Acoustic Stage アコースティック・ギター用マイク&プリアンプ・システム【国内正規品】

IK Multimedia iRig Acoustic Stage アコースティック・ギター用マイク&プリアンプ・システム【国内正規品】

 

 ↓楽天参照

実際スタジオやライブで使用してみて
iRig Acoustic Stage、本当に生音って感じなんですが、少しミドル(400〜800Hz)あたりが膨らむ気がしますが、EQでカットすれば良いですね。
 
また、こいつのプリアンプが優秀なので、普段使っているアコギ用のプリアンプによっては邪魔になることもありますね。実際僕も体験しました。
出力も超ローインピーダンス(50ohm)なので、直接ミキサーに繋ぐ方がクリアで良い結果でした。
ライヴの時はプリアンプより、パッシブのD.Iに繋ぐ方が素直で良いかと。
 
EQはミキサーじゃなくて自分の足元手元で!とこだわる人は、原音に忠実なプリアンプ、もしくは単体のグライコなんかでいいと思います。
 
 もちろん、レコーディングにも最適。
 
USBで出力できるので、そのままPCヘ直結!!
( ※USB-Micro USBのケーブルは別売り) 

 

ELECOM Micro-USB(A-MicroB)ケーブル 0.15m ブラック MPA-AMB015BK

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iPhoneiPadiOSで使用する時は、上記のケーブルに加え

Lightning to USB Camera Adapter が必要

 

 

アップル Lightning - USBカメラアダプタ MD821ZM/A

アップル Lightning - USBカメラアダプタ MD821ZM/A

 

 

MACやPCでの利用のなら、USB-Micro USBケーブルを買うだけだけれど

iOSに録音する方はケーブル達を揃えると 4000〜5000円くらいになりますね〜。

iOSでの簡単レコーディングに関してだけなら、従来の「iRig Acoustic」を実売価格の6000円前後で別途買う方がオススメかと僕は思う。

接続もお手軽、プリアンプ部がないからコンパクト、音はiOS内で作るからプリアンプはいらないし。

 

 ↓Amazon参照

IK Multimedia iRig Acoustic アコースティック・ギター専用モバイルマイク・インターフェイス【国内正規品】

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 ↓楽天参照

 ライブ用としてこの「iRig Acoustic Stage」はギターケースに入れっぱなし。

普段のデモ録音や、ちょっとした配布音源用に「iRig Acoustic」は手の届く場所に置いておく生活が僕のスタイルですね〜。

 

 

*1:メーカーサイト引用

*2:メーカーサイト引用

*3:メーカーサイト引用