アコギ中心の生活

日々考察する音楽や楽器のことなどブツブツ。

エレアコの音を生っぽくする!Vol.1 (コンプ編)

エレアコ(後付けピックアップも含む)の音を 生で弾いている時の感覚で弾けるように研究している私です。

 

はい。その体験談を小出しに発表していこうかと。。

ピックアップから出た音をスピーカーで鳴らすとね、何か違和感ありませんか?

優秀なアコギ用D.Iを通しても何かが違和感。。(僕だけですかね?)

現在はアコギ用ピックアップも凄い進化で、マグネットタイプはエレキくささが減り、ピエゾタイプもクリアで分離の良く、各社から出ているアコギ用プリアンプはピエゾくささを軽減してくれたり。エレアコとして良い音」というレベルがかなり向上しています。

 

が!!弾いてみると、なんていうか、「良い音すぎる?」「クリアすぎる」「ギターじゃない気がする」「良い音なんだけど?」

 

僕が生でアコギ弾いている時に感じることを絞り出して文にしてみますと。。。

・弦1本1本の音というより弾いた弦がまとまった音として塊で響いてる感じだな。

1弦1弦弾いた音と、何弦か同時に弾いた音では、各弦の音すら違って聴こえる。

・どこまでも綺麗に音が伸びているわけではない。

・綺麗に響ききれなかった音域とか音量は ボディーに吸い込まれてる気がする。

・コードで弾くと、発生源不明な雑音が鳴ってる気がする。

・ボディーの共鳴は イコライザーとコンプとリバーブみたいな役割っぽい。

 

エレアコを弾いてる時に感じることは、上記と真逆な感覚!!!と気づく。

 

ということなら、上記の感覚をピックアップサウンドに足していけばよい!ということで。

 

第一回

『アコギはコンプで逆にリアルになる!!』

ベタにリバーブとかイコライザーの話をするのは面白くないので、意外と一番効き目ありと感じているコンプから話すことにしました。

 

アコギにコンプって??

と思う方も多いかと思います。

アコギはダイナミクスがあってこそ!」とおっしゃることも。

 

でも、生でアコギを思いっきりかき鳴らしてみてください。

弾いたら弾いた分だけ響きますか?

ボディーが何かしら吸収するなりでバランスとってくれてませんか?

弦も和音が重なった音で一体感が出てませんか? 

この仕事ってコンプの仕事ですよね。

 

だから、コンプを導入してみたら、ビンゴ!!

 

で、決して強くかけたらダメです。

アタックは遅めで、レシオも小さめで、スレッショルドも低めで。(ゲインリダクションがあれば、6dbも振れたら十分かと)

 

ただせっかくのこだわったピックアップの方やアコギ感にこだわる方は、音質自体を変えるコンプはNGですよね。

で、エレキ用のコンパクトペダルのコンプではその点が問題でした。(設定次第では使えなくもないが、周波特性とか、単純にコンプのかかり方とかが、アコギ感を損なうことも多し。(4種類ほど試しただけですが。。。)

 

1番のオススメは、ラックタイプのコンプ。スタジオにあるような。

ですけど、こんなの持ち運べませんよね。

でも、ライブではPAさんがいます。もちろんコンプも PA席にあります。(大抵は)

腕の良くアコギが好きなPAさんは勝手に無意識に良い仕事をしてくれてる場合もありますね。その場合は全て解決(笑)

でも、いつでも同じ音で、という前提からは外れるのでこれは除外。

PAさんとコンプのかけ具合の話をゆっくり出来る関係性のある方はこれで頑張って!)

 

2番目はベース用のコンプ。

これだと持ち運べますね。ベース用は低音用と思ってる方がいるかもしれませんが、実は非常にレンジが広い!あの低音からスラップの時の打撃音や倍音に対応しています。

なので、もし何かしらベース用コンプを持っている、または貸してくれる人がいる、という方は試してみても。

しかし、持っていない人はわざわざ買うまでもないと思うので、具体的な商品は紹介しません!!(笑)

 

3番目はコンプ内蔵のアコギ用プリアンプ!!中でも LRバッグスの「Session D.I」はオススメです。

 

 

 

エレアコには必需品のEQも付いてますし、D.Iも兼ねています。

そして、この内臓のコンプも 1つのツマミを回すだけ。コンプの設定ってのは非常に難しいので、初心者には厳しいってのが実情ですが、これは簡単。

またこの製品のコンプは、「コンプEQ」と名付けられています。アコギに重要な中域の音の雰囲気の調整にもなる感じですね。

自然なまとまり感が出て、アコースティックらしさがでます。

 

 

さて、先日出会って、感動した本命の逸品は!!!

「BOSS CP-1X」

BOSS CP-1Xレビュー

とでもいきましょうか!笑

 

 スタジオのラックのコンプのような仕事をしてくれます!!

BOSSのコンパクトってことはエレキギター用なのに、これはレンジの広さといい、ナチュラルな音といい、今までのコンパクトとは全く違うぞ!!

と一人でザワつく(笑)

そこで、居ても立っても居られなく調べてみると、メーカーの公式サイトや動画にも「アコースティックギターにもオススメ」と謳われていました!!さすが!!

 

 

本当に自然にかかるんですよ。押し潰された感や、音の変化があまり感じられない。

でも、ちゃんとコンプのすべき仕事はやってくれてる。

 

これは僕だけの感覚かもしれませんが、生でギターを弾く時、指弾きなどで優しく鳴らす時、無意識に少し顔をボディーに近づけてるんです。

ピックで思いっきりストロークする時は無意識に顔をギターから遠ざけてるんです。

微妙なレベルですが耳に感じる音量を調節してるような。

そんな感覚を再現してくれてるようなコンプです!(笑)

また、演奏方法を分析してくれてるらしいのです!(すごいぞBOSS!)

この辺はメーカーさんのサイトなどで確認してくださいね。

私は、実際使って、とても良い音だった、と感じて喜んでいるだけの人ですから、理屈はいらないので(笑)

 

また、前半にも書きましたが、アコギは弦で鳴る音とボディーが響いて鳴る音の2つが合わさっています。

その中でも、ボディーが響いてから外に出て行く音は「音量や音階の受け止め方や響かせ方がボディーの材質や形状によって違う」んです。

どれだけ強く弾いても小さいボディーのギターは大きいギターほど低音も出ないし音量も出ない。同じ弦を張って、同じ強さで、同じピックを使っても。

一回ボディー経由で音が作られるんです。うまい具合にまとまった音になるんです。

音の束が感じられるんです。6本の弦以外の音も塊で響いてるような気がするんです。

この音の動き、このコンプの導入で感じれるんです!

 

筆者のアコギ用セッティングです。

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 アタックは出来るだけ残さないとアコギの頭のパンチがなくないますからね。

これは多くても12時のところまでですね。

レシオも少なめ。やはりダイナミクスは大事な要素ですから。これもきつめにかけた音を求めても12時あたりまでかな。

COMPというつまみは、使うギターの音量によって変わってきます(ゲインみたいなものですかね)。私は、リダクションメーターが6db振れるくらいを目安にセッティングしてます。

 

ピックアップ単体でも、生音に近いニュアンスで出る時代になってますが、僕は使いたいですね。コンプ。